減速すると目の前に夏の風景が広がってくる。 草原の草花は力を溜めて春を待ち、シマリスは地中の巣穴で小さな寝息を立てている。シマリスは秋に冬眠を始めると、そのまま春まで目を覚まさない訳では無いらしい、何日か寝て目を覚まし、トイレで用を足して貯食した食べ物を食べてまた眠り、何日かしたら目を覚まして用を足し、また食べて眠りにつくという小さな眠りを繋いで春を待っているらしい。
小さなシマリスらしい冬の越し方だ、秋に頬袋一杯に草の実を頬張って走り回る姿が目に浮かぶ。 ・・・そしてここでシマリスをバイクで轢いてしまった苦い記憶も蘇る。 |
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